経済指標 fxでの見方!影響を与える重要指標とは?


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FXでの経済指標の見方と影響をあたえる経済指標について

 

今回はFXにおける経済指標(ファンダメンタルズ)の見方や、相場に大きな影響を与える重要指標について説明をしていきます。

 

FXトレードを行ううえで、テクニカル分析よりもさらに強い影響力を持っているのが経済指標です。

 

とくに重要指標は相場に与える影響力も大きく、発表直後にはテクニカルを完全に無視した値動きを見せることも少なくありません。

 

FXトレードにおいて、経済指標を無視して勝率を上げることは難しいと言えるでしょう。

 

そこで今回はFXトレードにおける経済指標について、見方や指標の重要度、相場に影響が出ているときのトレード方法などについて解説をしていきます。

 

思わぬ損失を出さないためにも、今回の記事はしっかりとチェックしておいてください。

FXにおける経済指標とは?

経済指標とは

各国の公的機関や中央銀行、そのほかシンクタンクなどの団体による相場に影響を与える発表

のことです。

 

とくにFXにおいては以下のようなものに対する指標が重要視されています。

 

  • 金利
  • 景気
  • 雇用
  • 物価
  • 貿易

 

経済指標の場合、突発的な要人の発言と違って発表スケジュールが決まっているため、事前に重要指標を把握しておけば発表に備えておくことが可能です。

経済指標が相場に与える影響とは?

経済指標は市場に大きな影響を与え、重要指標ともなれば発表時に

100pips以上の急激な値動き

を見せることもあります。

 

なぜこのようなことが起きるのかというと、今までは不明瞭だった情報が発表されることにより、多くのトレーダーがポジションを決済したり新たなポジションを持ったりするからです。

 

とくにテクニカルで重要なラインが抵抗となっているような場面では、経済指標をきっかけに突破するということもよくありますね。

 

経済指標による影響は短期的な場合もあれば、長期的な相場の方向性を決定づけるような場合もあります。

 

そのため経済発表後の相場の動きにはとくに注目しておくべきでしょう。

 

また、経済指標の発表前にも若干相場への影響があります。

 

重要な経済指標の発表前には多くのトレーダーが様子見に入るため、

一時的に相場の動きが沈静化する傾向

にあります。

 

そのため重要な経済指標の発表前はボラリティ(値動きの幅)が小さくなり、なかなか利益が出しづらい状況になってしまうことがあります。

経済指標の見方は?

経済指標を見る際に重要なのは、以下の3つの数値にどれだけの開きがあるかを確認することです。

 

  1. 前回の数値
  2. 予想値
  3. 今回の数値

 

たとえば前回のGDPの数値が+2%で、予想値が+2.2%だったとします。

 

この数値だけを見れば、景気は上向き傾向にあるのではないかと予測するトレーダーが多いです。

 

しかし、実際に出てきた今回の数値が+1.8%であった場合、予想や前回よりも数値が低いことから景気が下がっていくのではないかということを懸念するトレーダーが多くなります。

 

そしてその結果が相場に「売り傾向」として表れるわけですね。

 

とくに予想値と今回の数値に大きな乖離がある場合は多くのトレーダーが予想外のことが起こっていると考えるため、相場に大きな影響をおよぼす傾向が強いです。

 

そのため経済指標を確認する場合は、事前に予想値をしっかりと確認しておきましょう。

FXで特に重要な経済指標3選

経済指標といってもすべての指標が相場に大きな影響を与えるというわけではなく、指標によって重要度の違いがあります。

 

そのためすべての指標に対して身構えるのではなく、重要度の高い指標のみをチェックするのが一般的です。

 

どの通貨ペアでトレードをするのかによっても変わってきますが、一般的に重要度が高いと言われている経済指標は以下のとおりです。

 

  1. 米国雇用統計(失業率・非農業部門雇用者数)
  2. FOMC+各国政策金利発表
  3. 要人発言(FRB、ECB議長発言)
  4. GDP(国内総生産)
  5. 小売売上高
  6. 鉱工業生産
  7. 各種景況感指数
  8. ADP雇用統計

 

ただ、8つの経済指標を国ごとにすべて確認して考慮するというのは現実的ではありません。

 

私の場合は以下3つの経済指標を特に注意して見ることにしています。

 

  • 米国雇用統計
  • FOMC+各国政策金利発表
  • 要人発言

 

この3つに関しては相場が非常に大きく動く可能性があるので、発表の前後はトレードを控えるようにしています。

 

それでは1つずつどんな指標なのかを説明していきましょう。

FXで特に重要な経済指標1.
米国雇用統計

米国雇用統計は

アメリカの労働省から発表される雇用に関する指標

です。

 

FXトレーダーにとっては

もっとも重要視されているものの1つ

です。

 

指標としては「失業率」「非農業部門雇用者数」「週労働時間」「平均時給」「建設業就業者数」「製造業就業者数」「金融機関就業者数」など計10数項目の指標を発表しています。

 

しかし、重要なのは以下2つです。

 

  • 失業率
  • 非農業部門雇用者数

 

雇用統計といえば、上記2つの指標が「前回と比べてどうだったか」、「予想と比べてどうだったか」という世間の反応によって相場が動きます。

 

基本的に毎月第1金曜日のニューヨーク時間8時30分に発表があります。

(日本時間でいうと、夏時間では21時30分冬時間では22時30分になります)

 

そのため、日本でも第1金曜日はリスク回避のために取引をしないというトレーダーが多くいます。

 

とくに発表直後は激しい値動きが発生することも多いため、注意しておかなければいけません。

(逆に値動きの激しさを狙ってトレードする人もいますが、かなり難しいトレードになるかと思います)

FXで特に重要な経済指標2.
FOMC+各国政策金利発表

政策金利とは

国の中央銀行が、一般の銀行(市中銀行)に融資する際の金利

のことです。

 

中央銀行ではこの金利を「景気が良い場合には高く設定、景気が悪い場合には低く設定する」といったことを行うことで、国の景気をコントロールしようとします。

 

この政策金利によってFXでのスワップ金利も変わりますし、今後の景気動向にも影響を与えるため、通貨の値動きに非常に大きく関係しています。

 

ただ、各国の政策金利発表の中でもアメリカの政策金利が一番影響力が強いです。

 

アメリカの政策金利を決める会合がFOMCになります。

(FOMCは「Federal Open Market Committee」の略称で、日本語では連邦公開市場委員会といいます)

 

FOMCの開催は原則年8回なので、確認しておくようにしましょう。

 

その他の国の政策金利も重要ですが、どの国の政策金利を重要視するかは自分がトレードする通貨ペアによります。

 

ただ、アメリカのFOMCに関してはどの通貨においても影響を与えるのでチェックしておくのがおすすめです。

 

ちなみに日本の金融政策は「日銀金融政策決定会合」にて決定されます。

FXで特に重要な経済指標3.
要人発言(FRB、ECB議長発言)

突発的に強い値動きを与える可能性があるのが、

経済に影響力がある人の発言(要人発言)

です。

 

これは正直、いついかなる人がどんなことを発言するかなど、どういう影響がでるか全く読めないパターンが多いので自身のトレードの予測に組み込むのは非常に難しいものです。

 

ただ、現状「この人の発言が非常に注目を集めている」と言われるのは以下の2人です。

  • FRB(連邦準備理事会)議長
  • ECB(欧州中央銀行)総裁

 

FRBというのは「Federal Reserve Board」の略で、

アメリカの中央銀行制度の最高意思決定機関

です。

 

上記であげたFOMCもこのFRBが開いており、FRBによってアメリカの金融政策が決まります。

 

なので、このFRBの議長が何を発言するのかというのは非常に注目が集まります。

 

また、同様にヨーロッパのユーロの政策金利を決めるECB(European Central Bank)に関しても強い影響力があるため、ECBの総裁の発言も注目度が高いです。

 

この2人の発言は突発的なこともありますが、会見が事前に決められている時もあるので、発言をする日は注意が必要です。

 

その他、各国の中央銀行の総裁の発言は、その国の通貨に影響を与えます。

 

日本で言うと日本銀行の総裁(2020年現在では黒田総裁)の発言は注目されます。

その他重要な経済指標

上記で挙げた3つは特に重要ですが、他にも重要な経済指標は存在します。

 

  1. GDP(国内総生産)
  2. 小売売上高
  3. 鉱工業生産
  4. 各種景況感指数
  5. ADP雇用統計

 

これらも相場に大きく影響を与えるので、注意が必要ではありますが、私の場合は「今日発表があることは意識するけど、トレードはこの指標に関係なく続ける」くらいの気持ちで見ています。

 

それぞれの指標の簡単な説明をしておきます。

その他重要な経済指標.
GDP(国内総生産)

GDP(Gross Domestic Product)は、国内で一定期間内のあいだに新たに生み出された付加価値の総額のことです。

 

GDPは絶対値よりも前回からの伸び率が重要視されます。

 

たとえば予想値と実際の値で大きな乖離ができたときに相場が大きく動くことが多いのです。

 

自分がトレードしている通貨ペアに影響がある国のGDPはとくにチェックしておくようにしましょう。

その他重要な経済指標.
小売売上高

小売売上高は国内の小売業・サービス業の売上金額の総額のことです。

 

消費者がどれくらいのお金を商品購入に費やしたかがわかる指標で、国の景気や個人消費の動向をチェックすることができます。

 

小売売上高はGDPの6割~7割ていどを占める指標であり、その国の経済状況をよく表すものです。

 

ただし個人消費の動向ということで、季節や天候といった条件に大きく左右されるので、その点は考慮しておいてください。

その他重要な経済指標.
鉱工業生産

鉱工業生産は工業品の生産高を示した指標です。

小売売上高と併せて確認することで消費動向をより詳しく分析することができます。

 

また、どんな製品の生産高が上がっているのかを確認することで、どのような分野が好調なのかを知ることも可能です。

その他重要な経済指標.
各種景況感指数

景況感指数は、消費者やアナリストに対して現在の景気や今後の動向についてのアンケートを行い、その結果を数値化したものです。

 

「新規受注」、「生産」、「雇用」、「入荷遅延」、「在庫」について聞き取りを行い、「良くなっている」、「同じ」、「悪くなっている」の3段階で回答をしてもらいます。

 

アンケート結果は景気の先行指標として参考にすることが可能です。

その他重要な経済指標.
ADP雇用統計

ADP雇用統計は、給与計算代行サービスを手掛けているアメリカの大手企業、オートマティック・データ・プロセッシング社(ADP社)のデータを利用した指標です。

 

ADPをチェックすれば、アメリカ国内における非農業部門の雇用者数を予測することができます。

 

米国雇用統計よりも2日早く発表されるため、雇用統計の先行指標としてトレーダーからの注目度が高いです。

FXの経済指標はどこでチェックすれば良い?

FXの経済指標をチェックする場合、以下の3つの方法がおすすめです。

 

  1. 各FX会社が提供する情報を確認する
  2. FXの情報サイトを利用する
  3. FX情報アプリを利用する

 

1つずつ説明していきますので、使いやすい方法を選択してみてください。

FXで経済指標をチェックする方法1.
各FX会社が提供する情報を確認する

各FX会社が提供している経済指標カレンダーを参照すれば、経済指標の発表がいつあるのかを確認することができます。

 

とくに外為どっとコムや「外為オンライン」は国際ニュースの世界的大手であるロイター通信社と契約をしていることもあり、情報の更新が早いと評判です。

FXで経済指標をチェックする方法2.
FXの情報サイトを利用する

FX会社以外にも経済指標カレンダーを公開している情報サイトはありますので、そちらを確認するのもありです。

 

有名なところとしては、以下のサイトがよく挙げられますね。

 

これらのサイトをこまめにチェックしておけば、経済指標がいつ発表されるのかを知ることができます。

 

また、経済指標カレンダーでは星の数で指標の重要度が表されていますので、そちらの方も参考にすると良いでしょう。

FXで経済指標をチェックする方法3.
FX情報アプリを利用する

経済指標を確認する方法としては、スマホアプリを使うというのもおすすめです。

 

スマホアプリなら経済指標発表前に通知が入ってくれるので、うっかり忘れを防ぐことができます。

 

ちなみにFX情報アプリには以下のようなものがあります。

 

◆FXAlert-外為のアラート通知アプリ

FXAlert

 

◆新・羊飼いのFX!経済指標&通知アプリ

羊飼いのFX

 

どちらかを自分のスマホに入れておくと非常に便利ですよ。

経済指標の発表前後はトレードを控えるのがおすすめ

経済指標の発表があるときに考えられる行動は以下の2パターンです。

 

  1. トレードをしないことでリスクを回避する
  2. 経済指標の動きに合わせて利益を狙う

 

ただ基本的には、

リスク回避のために重要な経済指標の発表前後はトレードをしない

という選択肢がおすすめです。

 

というのも、重要指標の発表後の動きを読むのは私たち一般トレーダーにとっては至難の業となります。

 

そのため素人が経済指標前後でポジションを持ってしまうと一種のギャンブルのようになってしまい、不要な負けトレードをしてしまうことになるのです。

 

事前にポジションを持っていた場合も、経済指標前には良いタイミングで撤退することを考えましょう。

 

そしてもう1つの選択肢が

経済指標の動きに合わせて利益を狙う

というものです。

 

やり方は「先回りしてのエントリー」「経済指標発表後のエントリー」で2通りに分かれます。

 

まず先回りでエントリーする場合には、経済指標の結果を予測する必要があります。

 

上手くエントリーすることができれば短い時間で大きな利益を得ることができますが、市場や経済に対する深い理解が必要になるため、難易度は非常に高いです。

 

そして経済指標後にエントリーするという手法についても相場の動き方に合わせて裁量トレードをすることになるため、やはり難易度は非常に高くなってしまいます。

 

下手にエントリーしてしまうと思わぬところで逆行したりすることも多いので、相場の急激な動きに釣られて考えなしにエントリーしてしまわないように注意してください。

 

(補足)

私個人の考えとして、経済指標のような「ファンダメンタル分析」とチャートによる「テクニカル分析」のどちらをどれくらい重視すべきかという考え方については別記事に書いています。

【まとめ】重要な経済指標を把握してFXの勝率を上げよう

今回はFXにおける経済指標の見方や影響について解説をしてきました。

 

とくに重要な経済指標の発表があったあとは相場が激しく動くことも多いので、しっかりと発表時間を把握しておき、予期せぬ損切りをしてしまわないようにしましょう。

 

重要な経済指標の発表がある場合、基本的にはリスク回避のためにトレードを控える方がおすすめです。

 

しかし経済指標の発表に合わせて利益を取っていくトレーダーもいますので、自信がある場合は、自分の実力に合わせて狙ってみるのも良いかもしれませんね。

 

経済指標はFXをするうえで決して無視することのできないものです。

 

重要度や見方、相場に与える影響についてはしっかりと理解しておき、自分のトレードに役立てるようにしましょう。

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