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今回は「ストキャスティクス」について、使い方や特徴、勝率が高いサインなどを解説していきます。
ストキャスティクスはオシレーター系のインジケーターです。
ストキャスティクスを使いこなせばトレンドの収束や転換を察知することができるため、エントリーポイントや決済ポイントを見つけるさいの重要な手掛かりになります。
非常にポピュラーなインジケーターであり、ストキャスティクスを自分のトレードルールに盛り込んでいるというプロトレーダーも多いです。
そこで今回はストキャスティクスについて、以下の内容をお伝えしていきます。
- ストキャスティクスの特徴や計算式
- ストキャスティクスのパラメーター設定方法
- ストキャスティクスの実践的な使い方やサインの見方
ストキャスティクスはFX教材やサインツールでも採用されることの多いインジケーターなので、この機会にぜひ押さえておいてください。
記事内目次
ストキャスティクスの特徴と計算式とは?
ストキャスティクスはトレンドの収束や転換を察知することができるインジケーターです。
相場の「買われすぎ」や「売られすぎ」の状態を可視化することができるという特徴があります。
実際にストキャスティクスをチャートに表示させたのが以下の画像です。
画像下に表示されているサブウィンドウがストキャスティクスです。
見てのとおりストキャスティクスには2本のラインが存在しており、この2本のラインの位置と関係性を確認して相場状況を把握していきます。
画像内では2本の水平線(80と20)も引かれているのがわかるかと思いますが、おおざっぱに言えばこの80の水平線を2本のラインが超えていると買われすぎ、20を下回っていれば売られすぎ、といった傾向があると判断する感じです。(ストキャスティクスの詳しい使い方や判断方法については後述します)
このようにストキャスティクスを使えば、買い(売り)の勢いがまだまだ強いのか、それともそろそろ終わりそうなのか、ということを視覚的に確認できます。
たとえばストキャスティクスで買われすぎている状況を察知した場合、買いエントリーの決済ポイントを探ったり売りのエントリーポイントを探ったりすることができるわけですね。
ストキャスティクスは2種類ある【それぞれの計算式】
実はストキャスティクスには、以下の2つの種類が存在しています。
- ファストストキャスティクス → 直近の値動きの影響を大きく受け、サインが多く出る分ダマシも発生しやすいのが特徴
- スローストキャスティクス → ファストストキャスティクスよりラインがなめらかで、サインが少ない分ダマシも発生しにくいのが特徴
まずファストストキャスティクスを表示させたのが以下の画像です。
2本のラインはそれぞれ以下のような計算式になっています。
- 水色の線(%K) = (直近の終値 – n期間の最安値) ÷ (n期間の最高値 – n期間の最安値) × 100
- 赤色の線(%D) = (直近の終値 – n期間の最安値)のm期間の合計 ÷ (n期間の最高値 – n期間の最安値)のm期間の合計 × 100
※nは%Kの期間
※mは%Dの期間
次に、スローストキャスティクスを表示させたのが以下の画像です。
見てのとおり、ファストストキャスティクスに比べて2本のラインがなめらかになっているのが分かるかと思います。
2本のラインの計算式は以下のとおりです。
- 水色の線(%K) = (直近の終値 – 設定期間(n)の最安値) ÷ (設定期間(n)の最高値 – 設定期間(n)の最安値) × 100
- 赤色の線(Slow%D) = x期間の%Dの合計 ÷ x
※nは%Kの期間
※mは%Dの期間
※xはスローイングの期間
※%Dの求め方はファストストキャスティクスと同様
※Slow%Dは%Dのx期間単純移動平均線
ストキャスティクスを使う場合は両方の特徴を把握し、より自分の手法で使いやすい方を選択するようにしてください。
ストキャス ティクスとRSIの違い
ストキャスティクスと同じ「買われすぎ、売られすぎを察知する」という用途のインジケーターに「RSI」というものがあります。
よく混同される2つですが、それぞれ以下のような特徴を持っています。
ストキャスティクスの特徴 | 2本のラインで表示されるため、RSIよりも明確に売買サインが出る |
RSIの特徴 | 1本のラインで表示されるため、ストキャスティクスより視覚的に判断しやすい |
ちなみに以下が、実際にストキャスティクスとRSIを並べて表示した画像です。
ストキャスティクスでは2本のラインのクロスまで確認しなければいけないため、やや確認に手間がかかります。
一方RSIは線の位置を確認するだけなので簡単ですが、ストキャスティクスほど明確なサインはでません。
このようにストキャスティクスとRSIには少し違う部分がありますので、基本的には使いやすい方を使うようにしてください。
ストキャスティクスの実践的な使い方を解説
ここからはストキャスティクスの実践的な使い方として、以下の3つを説明していきます。
- ストキャスティクスのパラメーター設定方法
- ストキャスティクスで出現するサインの見方や判断方法
- MT4(メタトレーダー4)におけるストキャスティクスの使い方
ストキャスティクスの使い方がわからないという場合には、ぜひ参考にしてください。
ストキャスティクスのパラメーター設定方法
ストキャスティクスでは、「%Kの期間」、「%Dの期間」、「スローイングの期間」についてパラメーター設定を行っていきます。
手法やロジックによって設定は変わってくるため。これが正解というものはありません。
ただ、以下のように一般的な設定値というものが存在しています。
%Kの期間 | 「5」、「9」、「14」のいずれかが一般的 |
%Dの期間 | 「3」がもっとも一般的 |
スローイングの期間 | ファストストキャスティクスの場合は例外なく「1」に設定
スローストキャスティクスの場合は「3」が一般的 |
とくにこだわりがない場合は、上記のパラメーター設定でストキャスティクスを使ってみてください。
MT4(メタトレーダー4)におけるストキャスティクスの使い方
ここからは多くのトレーダーが愛用しているMT4(メタトレーダー4)という取引ツールでストキャスティクスを表示させる方法を解説していきます。
まず最初に、上部のメニューバーから「挿入→インジケーター→オシレータ→Stochastic Oscillator」の順番でクリックしてください。
すると以下のようなウィンドウが立ち上がります。
ここで設定するのは、「%K期間」、「%D期間」、「スローイング」です。
「ストキャスティクスのパラメーター設定方法」を参考にしてパラメーター設定をしたら、OKをクリックしてください。
これでストキャスティクスがMT4(メタトレーダー4)上に表示されます。
ストキャスティクスでの勝率が高いサイン
ストキャスティクスでは2本のラインと「80、20の水平線」を確認して相場状況の判断を行っていきます。
具体的には以下のようなサインを探してください。
- 2本のラインが20の水平線より下のときに%Kラインが%Dラインを下から上に抜いている(売られすぎ時ゴールデンクロス)
- 2本のラインが80の水平線より上のときに%Kラインが%Dラインを上から下に抜いている(買われすぎ時デッドクロス)
たとえば以下のような場面ですね。
◆売られすぎ時ゴールデンクロス
◆買われすぎ時デッドクロス
ゴールデンクロスは買いエントリーのチャンスで、デッドクロスは売りエントリーのチャンスとなります。
ただし、これらのサインを見つけてもすぐにエントリーチャンスであると判断するのは危険です。
というのも、これらのサインはあくまで買い(売り)の勢いが強いということの表れでしかありません。
そのため、トレンドの勢いが強ければたとえゴールデンクロスやデッドクロスが出現してもトレンド転換しない可能性、つまりダマシである可能性も十分にあり得るのです。
こういった理由から、ストキャスティクスのサインを確認する場合は、相場全体を見て総合的な判断をする必要があります。
ストキャスティクスはあくまでも相場判断の一要因であると考えておくべきですね。
【まとめ】ストキャスティクスの使い方をマスターすれば買われすぎ、売られすぎを察知できる
今回はオシレーター系のインジケーターであるストキャスティクスについて説明をしてきました。
ストキャスティクスには、「買われすぎ、売られすぎを察知することができる」という特徴があります。
そのためストキャスティクスの使い方をマスターすれば、トレンドの収束や転換のサインを察知することができるのです。
実際、ストキャスティクスを活用したロジックは巷に溢れており、多くのプロトレーダーが活用しています。
それだけストキャスティクスが使いやすく、効果的であるということですね。
あなたもこの機会に、ぜひストキャスティクスの使い方をマスターして、活用してみてください。
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