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今回は「RSI(Relative Strength Index)」について、使い方や特徴、勝率の高いサインなどを解説していきます。
RSIはオシレーター系のインジケーターです。
相場の買われすぎや売られすぎを察知できるという特徴があり、上手く使いこなすことができれば、サインツールのようにエントリーポイントや決済ポイントを特定することもできます。
かなりポピュラーなインジケーターで、実際にRSIのサインを使ってトレードをしているトレーダーは非常に多いですね。
そこで今回はこの非常に便利なインジケーターであるRSIについて、以下のような内容をお伝えしていきます。
- RSIの特徴
- RSIの計算式
- RSIのパラメーター設定方法
- RSIで確認すべきサイン
- MT4でRSIを使う方法
RSIは、使いこなせば非常に便利なインジケーターです。
ぜひ今回の記事を参考にして、あなたのトレードでもRSIを取り入れてみてください。
記事内目次
RSIの特徴と計算式は
RSIは相対力指数と呼ばれるテクニカル指標であり、主に2つの特徴があります。
- 相場の買われすぎ、売られすぎを察知できる
- スキャルピングやデイトレードなどの短期トレードに向いている
まず1つ目の大きな特徴として、
相場の買われすぎや売られすぎを察知できる
といった特徴があります。
たとえばRSIが買われすぎを示している場合、「そろそろ買いの力が収まって売りに転換するのではないか?」といった判断をすることができるのです。
もちろん、売られすぎの場合も同様ですね。
実際にRSIをチャートに表示させると、以下の画像のようになります。
画像下のサブウィンドウに表示されているのがRSIです。
1本の青いラインと2本の赤い平行線がありますが、青いラインの方がRSIの値を表しています。
そして2本の赤い平行線は、それぞれ買われすぎ、売られすぎの判断基準を示すラインです。
たとえば、RSIの青いラインが上の赤い平行線を超えた場合は買われすぎ、下の赤い平行線を超えた場合は売られすぎと判断することができるわけですね。
そしてもう1つ、RSIには、どちらかというと
短期トレードに向いている
という特徴があります。
なぜかというと短期トレードの場合、ファンダメンタルズによる影響を受けにくいため、よりRSIのサイン通りに相場が動いてくれるからです。
またRSIは視覚的に確認しやすいインジケーターであるため、スキャルピングのように一瞬の判断を求められるトレードではかなり重宝します。
この2つの理由からRSIは、長期トレードよりも短期トレードの方に向いているインジケーターであると言えるのです。
RSIの計算式
RSIの計算式は2種類あり、1つ目の値をRSI1、2つ目以降の値をRSI2として値を算出していきます。
それぞれの計算式は以下のとおりです。
◆RSI1(1つ目の値)
RSI1 = A ÷ (A + B) × 100
※n = パラメーター設定された期間
※A = n期間の終値を対象に、前の足から上昇した値幅の平均値
※B = n期間の終値を対象に、前の足から下落した値幅の平均値
◆RSI2(2つ目以降の値)
RSI2 = C ÷ (C + D) × 100
※n = パラメーター設定された期間
※C = (前の足で計算したRSI × (n – 1) + 当日の値上がり幅) ÷ n
※D = (前の足で計算したRSI × (n – 1) + 当日の値下がり幅) ÷ n
この2つの計算式によって割り出した値を繋げたラインがRSIなのです。
RSIとストキャスティクスの違い
RSIと同じ「買われすぎ、売られすぎを察知する」という用途のインジケーターに「ストキャスティクス」というものがあります。
この2つのインジケーターは同じ用途で使われるためによく混同されるのですが、以下のようにやや特徴が違っています。
RSIの特徴 | 1本のラインで表示されるため、ストキャスティクスより視覚的な判断がしやすい |
ストキャスティクスの特徴 | 2本のラインで表示されるため、RSIよりも明確に売買サインが出る |
ちなみに以下が、実際にストキャスティクスとRSIを並べて表示した画像です。
RSIは1本のラインで表示されるため、視覚的にサインの確認がしやすいです。
一方ストキャスティクスは2本のラインの位置関係を見なければいけないため、RSIに比べてサインの察知にやや手間がかかります。
そのかわりストキャスティクスはRSIに比べ、売買サインが明確に出やすいというのが大きな特徴です。
つまり、直感的に見やすいのがRSIでサインが明確なのがストキャスティクスであるということですね。
RSIを実際のFXトレードで活用する方法
ここからは、RSIを実践で活用していくため、以下の内容を解説していきます。
- RSIのパラメーター設定方法
- MT4(メタトレーダー4)におけるRSIの使い方
ぜひ参考にして、RSIを実際に使ってみてください。
RSIのパラメーター設定方法
RSIのパラメーター設定については手法(ロジカル)によって変わってくるため、必ずこれにしてください、といった正解はありません。
ただ、とくにこだわりがない場合は、以下の設定が推奨されています。
- 期間:14
- レベル設定:20~30(2本の平行線の下側)
- レベル設定:70~80(2本の平行線の上側)
このうち、期間14というパラメーター設定は、RSIの開発者であるJ.ウェルズ・ワイルダー・ジュニア氏が推奨する値です。
J.ウェルズ・ワイルダー・ジュニア氏はテクニカル分析の父と呼ばれるほどの人物であるため、彼が推奨する設定でRSIを使うのがもっとも信頼性が高いと言えるでしょう。
ちなみにMT4(メタトレーダー4)でRSIを表示させる場合は、「期間14、レベル設定30、70」が初期設定となっているので、このまま使えば問題ありません。
MT4(メタトレーダー4)におけるRSIの使い方
ここからはMT4(メタトレーダー4)でRSIを表示させる方法を説明していきます。
ちなみにMT4とは、その使いやすさから世界中で非常の多くのトレーダーに愛用されている取引ツールのことです。
もしまだ使っていないなら、ぜひ1度試してみてください。
それではまず最初に、上部のメニューバーから「挿入 → インジケーター → オシレータ → Relative Strength Index」の順番でクリックしてください。
すると以下のようなウィンドウが立ち上がります。
あとはそのままOKをクリックすれば、チャート下部にRSIが表示されます。
パラメーターを変更したい場合は、「パラメータータグ」の期間と「レベル表示タグ」から行ってください。
ただ前述したとおり、基本的には初期設定のままでも問題はありません。
RSIでの勝率が高いサイン
RSIを活用する場合、勝率が高い見るべきサインは2種類あります。
- RSIと平行線の交点
- ダイバージェンス(逆行現象)
RSIと平行線の交点
まずもっともよく見られるサインが、RSIと平行線の交点です。
以下の画像内にて、緑色の〇で囲っているような点ですね。
上記の画像の場合、RSIが上側の平行線を超えており、買われすぎを示しています。
そして実際の相場では、その点から上昇トレンドが終わって下降トレンドが発生しているのがわかりますね。
さらにRSIが下の平行線に触れたところで、下降トレンドは一旦落ち着いています。
このようにRSIと平行線の交点は、エントリーポイントや決済ポイントのサインとして使うことができるのです。
そしてもちろんこのサインは、売られすぎの場合でも同様の使い方ができます。
ただし、実はこのサインはレンジ相場では効果的なのですが、トレンド相場ではあまり信頼することができません。
強いトレンド相場の場合、買われすぎ(売られすぎ)のサインが出ても、まだまだ買われていく(売られていく)可能性が十分にあるからです。
RSIと平行線の交点は、あくまでもレンジ相場で反発を狙うさいに有効なのだということを覚えておきましょう。
逆に「トレンド相場」とは、上下どちらかに値動きが偏っている相場環境のことをいいます。
ダイバージェンス
そしてもう1つチェックしておきたいサインが、ダイバージェンス(逆行現象)です。
ダイバージェンスは、RSIを含むオシレーター系のインジケーターで表れるサインで、実際の相場とインジケーターの向きが逆行する状態のことを指します。
画像でいうと以下のような状態ですね。
実際の相場は上がっているのに、RSIは少し下がっているのがわかるかと思います。
この現象がダイバージェンスです。
ダイバージェンスの発生は、トレンド転換のサインとして使うことができます。
現に画像内でも、ダイバージェンスが発生した時点から上昇トレンドが転換し、一気に下降していますね。
このようにダイバージェンスが発生した場合は、もうすぐトレンド転換が起こるサインなのだと覚えておきましょう。
【まとめ】RSIは短期トレードで力を発揮するインジケーター
今回は非常にポピュラーなインジケーターであるRSIについて、使い方や見るべきサインを解説をしてきました。
RSIは、以下のような特徴を持った、非常にポピュラーなテクニカル指標です。
- 相場の買われすぎ、売られすぎを察知できる
- スキャルピングやデイトレードなどの短期トレードに向いている
RSIは直感的に判断がしやすいため、とくにスキャルピングでは大きな力を発揮します。
今回の記事を参考にして、あなたのトレードでもぜひ活用してみてください。
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