ピボットのfxでの使い方や戦略を解説


(本サイトはアフィリエイト広告を含んでいます)


ピボットのFXでの使い方や戦略を解説

 

今回はFXで使われるインジケーター「ピボット」について、その使い方や戦略を解説をしていきます。

 

ピボットはRSIを開発したJ・W・ワイルダー氏が考案したインジケーターです。

 

ピボットの使い方を理解すれば、相場の勢いがわかり、エントリーポイントを上手く見つけることができるようになります。

 

そのためピボットは同氏が開発したRSIと同様、世界中で多くのトレーダーに愛されているのです。

 

(RSIに関しては別記事に詳しく書いています。)

RSIのことを知りたい方はこちら

 

ただその反面、ピボットについてはよく理解できておらず、使い方もよくわかっていないというトレーダーも多くいます。

 

というのもピボットは海外でとくに人気のインジケーターであるため、日本では使っていないという人も多いのです。

 

そこで今回はそんなピボットについて詳しく解説をしていきます。

 

FXにおけるピボットの詳細や計算式、使い方、戦略について説明していくので、ぜひ参考にしてください。

FXにおけるピボットとは?

ピボットとは、以下の7本のラインで成り立っているインジケーターのことです。

 

  1. レジスタンスライン3(R3)
  2. レジスタンスライン2(R2)
  3. レジスタンスライン1(R1)
  4. ピボットポイント(P)
  5. サポートライン1(S1)
  6. サポートライン2(S2)
  7. サポートライン3(S3)

 

実際に相場に表示させると以下のようになります。

 

 

この7本のラインは同じピボットを使っているトレーダーから強く意識されているため、相場では抵抗線や支持線として働く傾向が強いです。

 

ただし、ピボットは1時間足以上で強く働く傾向にあるため、それより短い時間足では優位性が落ちてしまいます。

 

また計算式については後述しますが、ピボットのラインは前日の値動きを基に算出されるものです。

 

そのためラインの値は日々更新され、当日のみ有効となります。

 

つまり日付が変わったタイミングでラインの位置を再確認しなければいけない、ということですね。

 

それでは各ラインについて、意味と計算式を説明していきます。

ピボットポイント(P)の意味と計算式

ピボットポイント(P)は「ピボット」というインジケーターにおいては基礎となるラインであり、以下のような計算式となっています。

 

◆計算式

P = (前日の終値 + 前日の高値 + 前日の安値)  ÷  3

 

計算式を見ればわかるとおり、前日の値の平均に近い数字となるイメージですね。

 

ローソク足の値がピボットポイント(P)より上にあれば買いの力が強く、下にあれば売りの力が強いといった見方をします。

レジスタンスライン1(R1)、サポートライン1(S1)の意味と計算式

レジスタンスライン1(R1)とサポートライン1(S1)は、前日の高値(安値)とピボットポイントにどれくらいの値幅があるかを表しています。

 

そのため、それぞれの計算式は以下のとおりです。

 

◆計算式

R1 = P + (P - 前日の安値)

S1 = P - (前日の高値 - P)

 

R1とS1はPの位置から最初に訪れる抵抗線、もしくは支持線となるため、ローソク足がこのラインに達した時点で逆張りをするというトレード手法もあります。

 

相場の勢いが前日と同程度なら、おおよそこの辺りまでは値動きをするだろうといった見方をするトレーダーもいますね。

レジスタンスライン2(R2)、サポートライン2(S2)の意味と計算式

レジスタンスライン2(R2)とサポートライン2(S2)は、ピボットポイントから前日の値幅分離れた位置に引かれるラインです。

 

それぞれ以下のような計算式になります。

 

◆計算式

R2 = P + (前日の高値 - 前日の安値)

S2 = P - (前日の高値-前日の安値)

 

ローソク足がR2、S2に届くということは、前日の値幅分を片側のみに動いているということになります。

 

つまり、買いか売りの方向に前日よりも大きな値動きをしているということです。

 

そのため多くのトレーダーが、R1、S1を抜けた場合でも、R2、S2の辺りまでの値動きで止められる可能性が高いと考えています。

レジスタンスライン3(R3)、サポートライン3(S3)の意味と計算式

レジスタンスライン3(R3)とサポートライン3(S3)は、それぞれR1とS1から前日の値幅分離れた位置に引かれるラインです。

 

R2、S2の起点がPではなくR1とS1になっていると考えるとわかりやすいですね。

 

計算式は以下のとおりとなります。

 

◆計算式

R3 = R1 + (前日の高値 - 前日の安値)

S3 = S1 - (前日の高値 - 前日の安値)

 

R3とS3はピボットの中でも一番外側にあるラインであり、ローソク足がこのラインまで届く場合はかなりの値動きをしたことを表しています。

 

仮にローソク足がこのR3とS3のラインを完全に抜けた場合、想定外の大きなトレンドが発生しているということを意味するため、そこからさらに伸びていく可能性が高いです。

 

そのためR3のことをハイブレイクアウトポイント(HBOP)S3のことをローブレイクアウトポイント(LBOP)といった呼び方をして、一種のターニングポイントであると考えるトレーダーも多くいます。

 

MEMO
トレンドとは、一定の方向に偏った値動きが起こっている相場環境のことです。逆に一定の値幅で上がったり下がったりしている相場をレンジといいます。

ピボットをトレードの基本戦略に組み込む方法

ピボットをトレード戦略に組み込む場合、ピボットが持つ以下の2つの特徴を活かすことになります。

 

  1. ピボットで相場の勢いを読み解くことができる
  2. ピボットのレジスタンスライン、サポートラインはそのまま抵抗線、支持線になりやすい

 

まずピボットは、ローソク足がどのラインの位置にいるかを確認することで相場の勢いを読み解くことができます。

 

たとえばR1を抜けていれば買い傾向、R3を抜けていれば非常に強い買い傾向といった見方ですね。

 

ピボットではラインが上下に3本ずつ引かれるため、レベル1~3といった感覚で相場の勢いをチェックすることができます。

 

そしてもう1つ、ピボットのラインはそのまま抵抗線や支持線として機能しやすいです。

 

そのためピボットのラインを参考にしてエントリーポイントを探ったり、決済ポイントとして使用したりすることができます。

 

ただし必ずしも抵抗線、支持線になるというわけではないので、ピボットのラインだけでなく、ローソク足の形もチェックしつつ判断するようにしましょう。

 

ピボットをチャート上に表示させた場合、基本的には以上の2つの特徴を戦略に組み込んでいくことになります。

ピボットを使った勝てる手法を紹介

ピボットを使った具体的な手法としては、以下の2つが勝てる可能性が高いということで非常にポピュラーです。

 

  1. R1、R2、S1、S2での反発を狙った逆張り
  2. R3、S3を抜けたあとの順張り

 

それでは1つずつ、手法の詳細を説明していきましょう。

ピボットを使った勝てる手法1.
R1、R2、S1、S2での反発を狙った逆張り

R1、R2、S1、S2はそれぞれ抵抗線、支持線として働きやすい傾向を持っているため、ライン付近での反発を狙ってエントリーするという手法があります。

 

R1、R2では売りエントリー、S1、S2では買いエントリーをするということですね。

 

ただし、ローソク足がR3、S3に届いたときについては非常に強いトレンドが発生しているサインとなるため、反発を狙う手法は使えません。

 

その代わりR3、S3は、R2、S2でエントリーしたさいの損切ラインとして使用することができます。

ピボットを使った勝てる手法2.
R3、S3を抜けたあとの順張り

R3、S3の抵抗線、支持線を突破した場合は非常に強いトレンドが発生している可能性が高くなるため、そのままトレンドに沿って順張りをするという手法も優位性が高いです。

 

ただし、ダマシの可能性も十分にあるため、エントリーするときはブレイクの仕方をよく確認するとともに、しっかりとロスカットを設置しておきましょう。

 

またエントリーするさいには長期足のトレンドの方向を確認しておくのも重要です。

 

長期足のトレンドと同じ方向にブレイクした場合は優位性が高いですが、逆方向へブレイクした場合はその優位性が下がってしまいます。

 

ローソク足がR3、S3のラインを抜けた場合は、長期足がどのような相場状況になっているのか、しっかりチェックしておきましょう。

ピボットはフィボナッチを併せて使うことで優位性が上がる

ここまでピボットを使ったFXトレードの基本戦略と手法について説明をしてきましたが、それらはフィボナッチと併せて使うことでより優位性を上げることができます。

 

フィボナッチとは、フィボナッチ比率と呼ばれる比率を基に計算したラインを表示させるインジケーターです。

 

実際に表示させると以下のようになります。

 

フィボナッチリトレースメント

 

見ていただけばわかるとおり、ピボットのラインと非常に似ていますね。

 

そこで、ピボットとフィボナッチをチャート上に両方表示させ、両方のラインを参考にすることで、お互いが持つ優位性をより上げることができるのです。

 

たとえばピボットとフィボナッチのラインで重なっているところがある場合、そのラインはより精度の高いラインとして扱うことができます。

 

逆にピボットだけならエントリーチャンスのように見えても、実はフィボナッチを見れば危険な場所であるということもあります。

 

このようにピボットとフィボナッチは似ているからこそ、併せて使うことで相乗効果を期待することができるのです。

 

フィボナッチについては別記事で詳しく解説しているので、併せてそちらの方も確認してみてください。

MT4におけるピボットの使い方を解説

ここからはポピュラーな取引ツールであるMT4におけるピボットの使い方を解説していきます。

 

まず最初に、ピボットはMT4に標準搭載されていないため、外部からダウンロードしなければいけません。

 

以下のサイトで無料配布されていますので、そちらを使ってみてください。

参考 Pivot インディケーターを無料ダウンロードXBRIDGE

 

ファイルをダウンロードしたら、解凍して任意の場所に保存します。

 

次にMT4を開き、上部メニューバーの「ファイル」→「データフォルダを開く」をクリックしてください。

 

するとデータフォルダのウィンドウが開くので、「MQL4」→「Indicators」の順番でフォルダを開きます。

 

フォルダを開いたら、そこに解凍したファイルを2つともコピペしてください。

 

そこまで終わったら、一旦MT4を再起動します。

これで外部インジケーターをMT4に搭載する作業が完了です。

 

MT4を再起動したら、上部メニューバーから「挿入」→「インディケーター」→「カスタム」→「XB_Pivot」でクリックしてください。

 

すると以下のようなウィンドウが立ち上がります。

 

Pivot_インジケーター

 

あとはOKをクリックすれば7本のラインが表示されます。

 

ラインは毎日計算されて値が変わっていくため、こまめにチェックするようにしましょう。

【まとめ】ピボットの使い方を理解してFXトレードを有利に進めよう

今回はポピュラーなインジケーターである「ピボット」について、FXでの使い方や戦略を詳しく解説してきました。

 

ピボットは7本のラインから成り立っており、それぞれが抵抗線や支持線としての役割を果たすということでしたね。

 

この7本のラインを上手く利用すれば、FXトレードの戦略を立てるのに役立ちます。

 

とくに今回の記事で紹介した以下の2つの手法は優位性が高いので、ぜひ意識するようにしてみてください。

 

  1. R1、R2、S1、S2での反発を狙った逆張り
  2. R3、S3を抜けたあとの順張り

 

ピボットはMT4に標準搭載されていないため、日本では使っていないというトレーダーも多いですが、海外では多くのトレーダーがピボットを意識しています。

 

つまりその分、相場はピボットで引いた7本のラインの影響を受けるということです。

 

もしピボットを使ったことがないなら、1度試してみるのも良いのではないでしょうか。

 

【関連記事】

RSIのFXでの使い方や勝率が高いサインを解説

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です