一目均衡表のFXでの使い方 特徴や勝率の高いサインを解説


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一目均衡表の使い方と勝率が高いサイン解説

 

今回の記事ではFXトレードで多く人が参考にしているテクニカル指標(インジケーター)、「一目均衡表」の使い方や特徴、サインについて解説していきます。

 

一目均衡表は日本人である一目山人(細田悟一)氏が、1936年に作り出したテクニカル指標です。

 

純国産でありながらその性能の高さゆえに世界中で高く評価され、多くのトレーダーに愛用されています。

 

それほど一目均衡表は、FXトレードにおいて有用であると言えるわけですね。

 

そこで今回は、一目均衡表について以下のような内容をお話ししていきます。

 

  • 一目均衡表の特徴
  • 一目均衡表を構成する5本のラインと雲の説明
  • 一目均衡表のパラメーター設定方法
  • MT4での一目均衡表の使い方
  • 一目均衡表で確認するべき勝率の高いサイン

 

一目均衡表はラインが多く、ややこしいという印象を与えがちなテクニカル指標です。

 

しかし、使いこなせばトレードを行ううえでの心強い味方になりますので、ぜひこの機会に使い方を学んでみてください。

一目均衡表の特徴とは

一目均衡表の特徴は、以下の2つの考え方を重視していることです。

 

  1. 買いと売りの均衡が崩れた方向に相場は動く
  2. 変化の起こる時期を推測するために時間という考え方を重視する

(参考:Wikipedia_一目均衡表)

 

とくに「時間」という考え方を重視している点は、ほかのテクニカル指標ではあまり見られない特徴です。

 

ほかにも一目均衡表の製作者である一目山人(細田悟一)氏は、全七巻にもおよぶ解説本にて、時間論・波動論・値幅観測論についての説明をしています。

 

しかし解説本の一部が絶版になっていて手に入らなかったり、習得難易度があまりにも高いという理由から、そのすべてを理解している人は国内でも数人しかいないとさえ言われているのです。

 

そのため一目均衡表を使う場合は、そのすべてを理解して使うというのではなく、大まかな特徴だけを理解し、特定の売買シグナルをサインとして使っている人が多いですね。

 

(追記)

今入手できる一目均衡表に関しての本としては以下がおすすめです。

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一目均衡表を構成する5本のラインと雲

一目均衡補油を構成しているのは、5本のラインと呼ばれる空間です。

実際に表示すると以下のようになります。

 

一目均衡表

基準線 「(n1期間内での最高値 + n1期間内での最安値) ÷ 2」(n1=26が一般的)

基準線が上向きであれば今は買いトレンド、下向きであれば今は売りトレンドであると判断できます。

転換線 「(n2期間内での最高値 + n2期間内での最安値) ÷ 2」(n2=9が一般的)

転換線は基準線より短期的な動きを表すラインであり、これからの価格の動きを予測するために重要となります。

先行スパン1 先行スパン1は、基準線と転換線の中心を、n1期間先に先行させて記入したラインです。

短期または中期的な値動きを示すラインで、雲を構成するラインでもあります。

先行スパン2 「(n3期間内での最高値 + n3期間内での最安値) ÷ 2」(n3=52が一般的)

先行スパン2は、上記の計算式で出た値を、当日を入れたn1期間先までスライドさせたラインです。

長期的な値動きを示すラインで、雲を構成するラインでもあります。

遅行スパン 遅行スパンは、当日の終値をn1期間前のポジションまでスライドさせて表示しているラインです。

遅行スパンがローソク足を上に抜けると「買いのサイン」、逆にローソク足を下に抜けると「売りのサイン」、といった使い方をされることもあります。

一目均衡表開発者の一目山人(細田悟一)氏いわく、5本のラインの中で遅行スパンがもっとも重要なラインであるとのことです。

雲は、先行スパン1と先行スパン2に挟まれた空間のことです。

ローソク足の動きを支える抵抗線のような働きをする傾向にあり、厚みが大きいほど抵抗帯として強く作用します。

そのためローソク足よりも雲が上にある場合は上値に抵抗がある下落相場と予測することが可能です。

逆にローソク足よりも雲が下にある場合は、下値に抵抗がある上昇相場と考えられます。

また手法によっては、一目均衡表の雲だけを参考にする場合もあります。

※n1 = 基準線の期間

※n2 = 転換線の期間

※n3 = 先行スパン2の期間

 

一目均衡表では、これら5本のラインと雲、そしてローソク足の位置を確認してトレードを行っていきます。

一目均衡表の実践的な使い方

ここからは一目均衡表を実践で活用するために、以下の内容を解説していきます。

 

  • 一目均衡表のパラメーター設定
  • MT4(メタトレーダー4)における一目均衡表の使い方

 

ぜひ参考にして、一目均衡表を使ってみてください。

一目均衡表のパラメーター設定

一目均衡表はトレーダーによって使用するパラメーターが変わってきますが、とくにこだわりがない場合は以下のデフォルト設定で使うことをおすすめします。

 

  • 基準線:26
  • 転換線:9
  • 先行スパン:52

 

この設定は、一目均衡表の製作者である一目山人(細田悟一)氏が膨大な理論に基づいて設定した数値です。

 

そのため非常に信憑性が高く、実際多くのトレーダーが使っています。

 

ただ一方で、以下のような期間設定も実はよく使われています。

 

  • 基準線:22
  • 転換線:7
  • 先行スパン:44

 

なぜこの設定が使われるのかというと、一目均衡表が作成された1936年は取引日数が週に6日間であったのに対し、現在は週に5日の取引日数となっているからです。

 

要は、取引日数の変化分を調整したのがこちらの期間設定であるというわけですね。

 

とくに海外のデイトレーダーなどは、こちらの設定を好んでいる人が多いです。

 

一目均衡表を使うなら、基本的にこの2つの期間設定のうちどちらかを使うと良いでしょう。

MT4(メタトレーダー4)における一目均衡表の使い方

ここからは、多くのトレーダーが愛用しているMT4(メタトレーダー4)で一目均衡表を使う方法をお伝えしていきます。

 

まず、上部のメニューバーから「挿入 → インディケータ → トレンド → Ichimoku Kinko Hyo」をクリックしてください。

 

すると以下のようなウィンドウが立ち上がります。

 

一目均衡表_MT4

 

あとは基準線、転換線、先行スパンB(先行スパン2)の期間を設定して、OKをクリックすればチャート上に一目均衡表が表示されます。

 

このように一目均衡表はMT4上に簡単に表示させることができますので、もしMT4を使ってトレードをしているならぜひ使ってみてください。

一目均衡表で勝率の高いサイン

一目均衡表を活用するにあたり、勝率の高いサインが2種類あります。

 

  1. 基準線と転換線の交点
  2. 三役好転、三役逆転

 

一目均衡表を活用するなら、まずはこれらのサインを探すようにしてみてください。

それでは1つずつ解説していきます。

基準線と転換線の交点

一目均衡表では、基準線と転換線の交点を売買サインとすることができます。

 

  • 転換線が基準線を下から上に抜ける……買いサイン
  • 転換線が基準線を上から下に抜ける……売りのサイン

 

画像では以下のような場面ですね。

 

◆買いのサイン

一目均衡表_買いサイン

(買いのサイン時には、雲より上にある上昇相場の状態であるほうがよりよいです)

 

◆売りのサイン

一目均衡表_売りサイン

(売りのサイン時には、雲より下にある下降相場の状態であるほうがよりよいです)

 

このような場面があれば、トレードチャンスであると言えます。

三役好転、三役逆転

一目均衡表における重要なサインに、「三役好転」、「三役逆転」というものがあります。

三役好転と三役逆転は、それぞれ以下のような状態のことです。

 

三役好転 以下の3つの条件を満たした状況を三役好転と呼び、強気相場(買いシグナル)を表します。

1・転換線が基準線を上に抜ける

2・ローソク足が雲を上に抜ける

3・遅行スパンがローソク足を上に抜ける

三役逆転 以下の3つの条件を満たした状況を三役逆転と呼び、弱気相場(売りシグナル)を表します。

1・転換線が基準線を下に抜ける

2・ローソク足が雲を下に抜ける

3・遅行スパンがローソク足を下に抜ける

 

画像では以下のような場面ですね。

 

◆三役好転

三役好転1

 

◆三役逆転

三役逆転1

 

3つの買い条件が揃った状態を「三役好転」と呼び、その逆転した形を「三役逆転」と呼んでいるわけですね。

 

一目均衡表の三役好転、三役逆転はかなり強いサインとして、多くのトレーダーが参考にしています。

【まとめ】一目均衡表は純国産の優れたテクニカル指標

今回は日本人が作り出したテクニカル指標、一目均衡表について、特徴や使い方、勝率の高いサインについて解説をしてきました。

 

一目均衡表は5本のラインと雲によって構成されており、以下のような考え方を重要視しているのが特徴です。

 

  1. 買いと売りの均衡が崩れた方向に相場は動く
  2. 変化の起こる時期を推測するために時間という考え方を重視する

 

一目均衡表は優れているかわりに非常に難解なテクニカル指標であると言われており、実はそのすべてを理解している人は日本でも一握りしかいません。

 

しかし、一目均衡表はそのすべてを理解できていなかったとしても、今回の記事で紹介した以下の2種類のサインを参考にするだけでも十分に使えます。

 

  1. 基準線と転換線の交点
  2. 三役好転、三役逆転

 

あなたもぜひ今回の記事を参考にして、一目均衡表を使ってみてください。

 

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