FXを始めたばかりの初心者トレーダーにとって「どのタイミングでエントリーや決済をしたらいいか分からない」「日中時間が無くてFXについて勉強する時間がない」という悩みがもっとも多い悩みなのではないでしょうか。
実は、FXの世界では、一定のルールに従うだけで勝てるようになるロジック(手法)を解説した教材が販売されているのです。
このような一定のルールに従うトレードのことをFXの世界では「無裁量トレード」といいます。
そのような無裁量トレードの教材の中でも人気のある教材のうちのひとつが「大市民流FX資産構築メソッド」です。
そこで、今回は大市民流FXのロジックの内容を解説していきます。
このページを読めば、大市民流FXのロジックが分かるので、教材の信頼性があるかを判断することができるようになるかと思います。
記事内目次
大市民流FXとは?
大市民流FXは、合同会社藤井商店から発売されている無裁量トレードのロジックを解説する教材です。
大市民流FXの開発者は、元ギャンブラーであり現在はFXトレーダーをされている大市民氏(本名不明)となります。
大市民流FXの特徴
大市民流FXの主な特徴としては、徹底した資金管理と自分が決めたルールを守り続け、トータルで利益を出すことを念頭においていることです。
時間で区切るデイトレード
大市民流FXでは、1日で完結させる「デイトレード」と言われるトレードスタイルでトレードをおこないます。
また、トレードをするタイミングを時間で区切っており、昼の12時にエントリーをして深夜24時に決済をおこないます。
なので、必ず1日でトレードが完結すると同時に、トレードに費やす時間は多くないのが特徴です。
勝率5割でもトータル収支をプラスにできる
大市民流FXでは、1回のトレードにおける勝率は決して高くはなく、一回のトレードの勝率は5割程度だと解説しています。
しかし、大市民氏の思考は、「トータルで勝つ」というものであり、トータルで収支をプラスにできるようなロジックを組み立てているのが大市民流FXメソッドなのです。
大市民流FXのロジック
大市民流FXは、完全無裁量トレードであり、教材の中で大市民氏はトレードをするうえでFXの知識も一切不要と言いきっています。
確かに無裁量トレードは楽ですし、FXの知識が不要というのは初心者トレーダーにとって魅力的ですが、そのロジックが勝てるものでなければ、大きな損失を負ってしまう可能性があります。
ここからは大市民流FXのロジックの内容を解説していきます。
無裁量トレードをする前にしっかりとロジックの内容を判断できるようにして、無駄な損失を出さないようにしましょう。
複数の移動平均線を利用する順張りトレード
FXの世界には「インジケータ」と呼ばれる過去の為替レートの値動きを分析し、売買の判定に役立てるための表示をするツールが存在します。
大市民流FX資産構築メソッドでは、そのインジケータの中でも、過去の為替レートの値動きを平均化して線で繋ぎトレンドの方向性や強さを見るために利用される「移動平均線」と呼ばれるインジケータを利用したロジックを組み立てています。
移動平均線は、それぞれ短期間、中期間、長期間の為替レートの値動きを平均化した「短期線」「中期線」長期線」の3つの期間別の移動平均線を同時にチャートに表示して利用するのが一般的であり、大市民流FX資産構築メソッドでもこの3つの移動平均線を利用してトレードをおこないます。
移動平均線はトレンドの方向性であったり、強さを示すインジケータなので、その形で様々な為替レートの値動きの予測をすることができるのですが、その中でも大市民流FX資産構築メソッドでは、移動平均線が「短期線・中期線・長期線の順番に並んだとき」に注目します。
実際のチャートをご覧ください。
引用:みんかぶFX
このチャートはドル/円の1時間足のチャートです。
移動平均線は紫が短期線、緑が中期線、オレンジが長期線を表しています。
移動平均線には、トレンドが発生しているときは、短期線・中期線・長期線の順番に並ぶという特徴があり、実際にこのチャートで発生している下降トレンドでも、下から短期線・中期線・長期線の順番に並んでいます。
これが上昇トレンドあれば、逆になるので、合わせて上昇トレンドのときのチャートも確認しておいてください。
引用:みんかぶFX
このように移動平均線はトレンドが発生しているときに、短期線・中期線・長期線の順番に並ぶので、移動平均線が順番に並んだ時点でエントリーを行えばトレンドに対して順張りトレードをすることができます。
このタイミングでエントリーをすることが、大市民流FX資産構築メソッドのロジックとなります。
損小利大を目指したトレード
大市民流FXでは、エントリーをした瞬間に、エントリーポイントから70pipsに「逆指値注文」を入れておきます。
逆指値注文とは、エントリーポイントから損失が出る方向に為替レートが動いてしまったときの対策として、事前に損失方向の値動きの幅を指定しておけば、指定した値幅に達したときに自動決済をしてくれるというシステムです。
大市民氏の思考法としては、FX相場から退場しないことが重要なので、損切りの設定をしておくことは、重要なロジックなのです。
この逆指値注文を入れておくことで、必要以上の損失を防ぐことができます。
一方で、FXには「指値注文」と呼ばれるシステムがあります。
指値注文は、エントリーポイントから利益が出る方向に為替レートが動いたときに、事前に値幅を指定しておけば、指定した値幅に達したときに自動決済をしてくれるというシステムです。
大市民流FXではこの指値注文は利用しません。
大市民氏の思考法は、「1回のトレードでの勝率よりトータルの収支をプラスにする」というものなので、トータルで収支をプラスにするためには負けトレードよりも勝ちトレードの値幅を大きく取る必要があります。
そのために、逆指値注文を利用しても、指値注文は利用しないのです。
つまり、逆指値注文で損失は最低限に抑えつつ、指値注文を利用しないことで、勝ちトレードのときに大きな利益を狙うという損小利大の考え方は大市民流FXの重要なロジックです。
大市民流FXの評判と口コミ
ここまでで、大市民流FXがどのような教材なのかお分かり頂けたかと思います。
では実際に大市民流FXは、FXの世界でどのように評価されているのでしょうか。
ここからは大市民流FXの評判と口コミを解説していきます。
良い評判と口コミ
まずは良い口コミをご紹介します。
調べた結果、トレテンワールドFXで多かったのが
- どんなトレーダーでも取り組めるシンプルな手法
- トータル収支をプラスにできる手法
です。
このように大市民流FXでは、シンプルなロジックで誰でも再現しやすいこと、トレード収支がプラスになるという点が高く評価されているようです。
このような口コミから大市民氏の「1回のトレードでの勝率よりもトータルで勝つ」という思考法が確実に実践できる内容になっていると言えるでしょう。
悪い評判と口コミ
次に悪い口コミをご覧ください。
大市民流FXには悪い口コミが少なく、調べた結果、悪い口コミは
- 継続することが難しい
という点くらいしか取り上げられていませんでした。
では、なぜこのような悪い口コミをされているのか、その理由について以下で解説していきます。
継続することが難しい
大市民流FXには、初心者でも取り組めるくらいロジックが簡単という口コミがある一方で、初心者には継続して取り組むのが難しいという矛盾した口コミがありました。
まず、大市民流FXのロジック自体は、移動平均線が短期線・中期線・長期線の順番に並んだ時にトレンドの順張りトレードをおこなうというものなので、誰でも簡単に取り組める内容です。
実際にエントリーや決済をするポイントも明確ですし、ルールに従うだけで誰でも簡単に実行することが可能でしょう。
しかし、実は移動平均線を利用したトレンドの順張りトレードというのは、王道のロジックでありながら勝率がそこまで高くありません。
移動平均線は過去の相場の値動きを平均化して表示しているものなので、激しい値動きが起きた場合は、移動平均線の動きが値動きについていけずに、短期線・中期線・長期線の順番に並んだとしてもトレンドが発生せずに戻ってしまったりと安定した動きをしません。
よって、勝率が高くならないということなのです。
ではなぜ、移動平均線を利用したトレンドの順張りトレードは王道のロジックと言われているのでしょうか。
それは、「勝った時に得ることが出来る値幅の大きい」からです。
もしトレンドの順張りトレードに成功し、トレンドの始まりからエントリーすることが出来たとして、そのトレンドが大きなトレンドになったらどうでしょうか。
大きな利益を得ることができますよね。
FXはあくまで投資なので、勝率よりも最終的にどれだけ自己資金を増やすことが出来るかが重要です。
つまり、トレンドの順張りトレードは一回の利幅を大きく取れるのでFXにおいて有効なロジックとされているのです。
しかし、このロジックを実践するには強いメンタルが必要であり、一回の大きな利益を目指して、トレードでの負けに耐え続けることは初心者はもちろん、FXに慣れたトレーダーでさえ難しいのです。
このように、大市民流FXで解説されているロジックを実行して利益を出していくためには強靭なメンタルが必要となり、継続することが出来なかったトレーダーたちにとっては、大市民流FXは良い教材ではなかったのだと思います。
大市民流FXの総合評価
大市民流FXの総合評価は
です。
まとめ
大市民FXは、移動平均線を利用した正攻法のロジックを利用しながら、損小利大の考え方を取り入れることで、トータル収支をプラスにすることにこだわっているのが特徴です。
実際にFXをやっていると1回のトレードの損益にメンタルが左右されてしまい、大負けするとその後のトレードにおいて冷静な判断ができなくなることがあります。
しかし、大市民流FXのロジックを利用すれば、1回のトレードを気にせず、トータル収支のみを考えていくので、メンタルコントロールをうまくおこなうことが出来ることにより、勝率が上がりやすいと言えるでしょう。
ただ、ロジック自体はいたってよくある手法であり、このロジックだけで勝つには相当のメンタルコントロールが求められると思います。
もし、FXのロジックだけでなく、FXにおけるメンタルコントロールの方法を学びたければ、大市民流FXを利用してみてもいいかもしれません。
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